【導入文】
①字がよく見えるように、大きく書きます。
日本語の授業です。
先生が字を書きます。
字が小さいです。
遠くに座っている学生は字が見えません。
先生は、学生達が字がよく見えることを期待して、
大きく書きます。
→ 字がよく見えるように、大きく書きます。
②みんながわかるように、やさしい日本語で話します。
日本語の授業です。
先生は「雨天の場合…」
難しい日本語で話します。
学生はわかりません。
では、先生は、「雨の時…」
みんながわかることを期待して、
やさしい日本語で話します。
→ みんながわかるように、やさしい日本語で話します。
③日本語が上手に話せるように、先生とたくさん話します。
私は留学生です。
日本語が上手に話せるようになりたいです。
日本語が上手に話せるようになることを目標に、
日本人の先生とたくさん話します。
→ 日本語が上手に話せるように、先生とたくさん話します。
④寝坊しないように、早く寝ます。
明日は大事な試験があります。
寝坊してはいけません。
寝坊しないことを目標に、早く寝ます。
→ 寝坊しないように、早く寝ます。
【意味】
目的・期待を表す
【接続】
無意志動詞(辞書形/ない形) +ように
意志動詞(可能形) +ように
・無意志動詞とは?
:自分の意志では実現できない動詞
例)治る、見える、聞こえる、分かる など
・意志動詞とは?
:自分で考えてできる動詞
例)食べる、遊ぶ、書く、走る など
【例文】
①日本語が上手になるように、一生懸命勉強しています。
②行きたい大学に入れるように、毎日勉強しています。
③約束の時間に間に合うように、家を早く出ます。
④財布を落とさないように、ちゃんとしまっておきます。
⑤風邪をひかないように、あたたかい服を着て行きます。
【ポイント】
- その目的・期待を実現するために~するという意味。
- 前と後ろの動詞の主語は違ってもOK!
例)〇(学生が)わかるように、(先生が)説明します。 - 「~ために」と「~ように」の違い
「ために」:
1)意志動詞+ために ×無意志動詞+ために
2)意志が強い
3)名詞接続OK、×動詞ない形
4)前と後ろの主語が同じじゃなければならない
例)〇(私は)大学に合格するために(私は)勉強します。
×(息子は)大学に合格するために(私は)応援します。
【↑前と後ろの主語が違うので、「ために」は使えない。】
「ように」:
1)無意志動詞・意志動詞+ように
2)強い意志というよりお願い・祈りのような感じ
3)動詞だけ接続 ×名詞のように
4)前と後ろの動詞の主語が違ってもOK
例)〇よく見えるように大きく書きます。
×よく見えるために大きく書きます。
【↑①「見える」は無意志動詞なので、「ために」は使えない。】
【 ②前と後ろの主語が違うので、「ために」は使えない。】
例)〇息子が大学に合格するように、祈ります。
×息子が大学に合格するために、祈ります。
【↑①前と後ろの主語が違うので、「ために」は使えない。】
【 ②お願い・祈りなので「ように」の方が合う。】
目的を表す「~ために」も一緒に復習しておきましょう!
【練習①】
※答え
1)ために …名詞接続は「ために」だけ
2)ように …「聞こえる」は無意志動詞だから
3)ように …「遅刻しない」は無意志動詞だから
4)ために …「買う」は意志動詞の辞書形だから
5)ように …前後の主語が違うから
【練習②】
1)風邪が治るように、______________。
2)日本の生活に慣れるように、______________。
3)CDの音が聞こえるように、______________。
4)寝坊しないように、______________。
5)______________ように、予習・復習をしました。
6)______________ように、少しずつお金を貯めています。
7)______________ように、注意してください。
①「~ように、頑張ります。」
②「~ように、気をつけます。」
という形で、例文を二つ作ってみましょう!!
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