【導入文】
①さて、どこで食事しようか。
友達と駅で待ち合わせしています。
友達が来ました。
「あっ、こんにちは!久しぶり!」
今から食事する場所を決めます。
話を変えます。
→ 「さて、どこで食事しようか。」
②さて、そろそろ寝ようか。
夜、家で家族とドラマを見ています。
ドラマが終わりました。
「あ~面白かったね。」
時計を見ます。
もう12時です。
話を変えて、家族に言います。
→ 「さて、そろそろ寝ようか。」
③さて、問題です。「すずめ」はどの鳥でしょう?
鳥の絵を見てください。
①も②も③も見たことがありますか。
では、話を変えます。
問題です!
『すずめ』はどの鳥でしょう?
→ 「さて、問題です。『すずめ』はどの鳥でしょう?」
【意味】
前とは違う話題に移る時や、新しい行動に移る時に使う。
【接続】
~。さて、…。
【例文】
①【ニュースでアナウンサーが】天気予報はこれで終わります。さて、次は芸能ニュースです。
②【会社で上司が】みなさん集まりましたね。さて、会議を始めましょう。
③【学校で先生が】これで文法の説明は終わりです。さて、会話の練習をしてみましょう。
【ポイント】
- 少し硬い表現。
手紙でもよく使われる。(時候の挨拶・安否の挨拶のあとなど)
例)【手紙の書き始め】春を感じる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。さて、先日は素敵なプレゼントをありがとうございました。… - 独り言でも使える。
例)(テレビを見終わったあと一人で)さて、シャワーでも浴びるか。
(※先生・上級の学生さん向け) - 「さて」と「ところで」と「では」の違い
「さて」:
①それまでの話題に区切りをつけて、新しい話題に移る。
②前文と後文の話題は、関連性がない。
③自分の行動を宣言する文にも使えるが、『~つもりだ』とは一緒に使えない。
「ところで」:
①それまでの話題に区切りがついていないまま、次の話題に移る。
②前文と後文の話題は、関連性があってもOK。
③『今から会議を始めます』のような自分の行動を宣言する文には使えない。
「では(じゃあ)」:
①『では(じゃあ)』は意味が広く、相手の話から推測したり解釈したりした結果を相手に確認する時にも使える。
②前文と後文の話題は、関連性がある。
③自分の行動を宣言する文にも使える。
例1)以上、芸能ニュースでした。<〇さて・×ところで・〇では>、次は天気予報です。
【↑「ところで」は、それまでの話題に区切りがついていないまま次の話題に移るというニュアンスがあり、芸能ニュースと天気予報は全然違う話題に移る時なので、使えない。】
例2)<〇さて・×ところで・〇では>、会議を始めます。
【↑「ところで」は自分の行動を宣言する文には使えない。】
例3)<×さて・〇ところで・〇では>、さっきの文法について質問があるんですけど…。
【↑「さて」は、『さっきの文法』のように、前文の話の内容と関連性があることには使えない。】
例4)A:陳さんは10年日本に住んでいたらしいよ。
B:<×さて・×ところで・〇じゃあ>きっと日本語が上手だろうね。
【↑「では(じゃあ)」は、相手の話題から推測した結果を相手に確認する時にも使える。】
【練習】
下線__に入る言葉を考えて、自由に文章を作りましょう。
解答例
1)【公園でデートをしていたカップル】
A:さて、暗くなってきたし、そろそろ帰ろうか。
B:うん、そうしよう。
2)【教室で先生が】
A:さて、今からテストをします。