この文法を勉強する前に、動詞の受身形の作り方から復習しましょう。
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【導入文】
①電車で子供に泣かれました。
電車です。
人がたくさんいます。
子供が大きい声で「えーんえーん」と泣きました。
「どうしよう…」
静かになりません。
子供はずっと泣いています。
私はとても困りました。
→ 電車で子供に泣かれました。
②隣の人にたばこを吸われました。
カフェです。
隣の人がたばこを吸いました。
私はたばこが嫌いです。
嫌な気持ちです。
→ 隣の人にたばこを吸われました。
③兄にエアコンを消されて、寝られませんでした。
夏の夜です。
私は寝ています。
でも、兄がエアコンを消しました。
私は寝られませんでした。
嫌な気持ちです。
→ 兄にエアコンを消されて、寝られませんでした。
【意味】
〈私〉が〈~〉から行為を受ける(迷惑な気持ち)
【接続】
〈私〉は〈~〉に +動詞(受身形)
【例文】
①1年前、飼っていた犬に死なれました。
②赤ちゃんに泣かれて、寝られませんでした。
③犯人に逃げられました。
④試験期間中に、友達に家へ来られました。
⑤昨夜、隣の家の人に騒がれました。
【ポイント】
- 「AはBに+受身形」の形で、BはAに直接何かをしたわけではないがAが嫌だ・迷惑だと感じた時に使う。
例)子供が 泣きました。
→ 私は 子供に 泣かれました。
【子供が私に直接被害を与えようとしたわけではない】
【受身形の文には「困った」という話し手の気持ちが含まれる】 - 受身形の文に変換した時、助詞に注意!
3. 迷惑の受身の文は、「物(意志をもたないもの)」を主語にすることができない。
(※例外あり)
例) 家が 壊れました。
→ × 家に 壊れられました。
例) コップが 割れました。
→ × コップに 割られました。
【「家」「コップ」は意志をもたない物なので、主語にはできない】
★例外)雨が降りました。
→ 〇 雨に降られました。
【「雨」は意志をもたないものだが、例外で使うことができる】
4. 受身形の文で「私は」は省略してもOK!
例)〇私は電車で子供に泣かれて、困りました。
→ 〇電車で子供に泣かれて、困りました。
受身形の作り方を復習したい人はこちらから確認しましょう!!
【練習】
★絵を見て、受身形の文を作ってみましょう!!
例)ペットの猫が死にました。
→( ペットの猫 )に( 死なれ )て、( 悲しかったです )。
①雨が降りました。
→___に_____て、______。
解答例) 雨に降られて、服が濡れてしまいました。
②隣の人が窓を開けました。
→___に_____て、______。
解答例) 隣の人に窓を開けられて、寒かったです。
③友達が家に来ました。
→___に_____て、______。
解答例) 友達に家に来られて、困りました。