【導入文】
①暗いのに、電気もつけないで(電気もつけずに)勉強しています。
弟の部屋へ行きました。
弟は勉強しています。
あれ?でも、部屋が暗いです。
普通なら暗かったら電気をつけますよね。
弟は暗いのに、電気をつけない状態で勉強しています。
おかしいです。
→ 暗いのに、電気もつけないで(電気もつけずに)勉強しています。
②その人は、謝りもしないで(謝りもせずに)電話を切りました。
さっき嫌なことがありました。
電話がかかってきました。
プルルルル…
「もしもし?山田さん??」
私は「いえ、違いますけど…。」
「あ、そうですか。」
ガチャッ!!
普通、間違い電話をしたら、謝りますよね。
でも、その人は謝らないで電話を切りました。
ひどいです。
→ その人は謝りもしないで(謝りもせずに)電話を切りました。
③こっちを見もしないで(見もせずに)返事しないでよ。
今、彼氏と買い物しています。
彼氏に聞きます。
「ねえねえ、この服可愛くない?
どう?似合う?」
彼氏は、こっちを見ません。
「うん、似合う似合う。」
と言いました。
私は怒っています。
普通、こっちを見て返事しますよね。
「ひどい!こっちを見ない状態で返事しないでよ!」
→ こっちを見もしないで(見もせずに)返事しないでよ。
【意味】
普通なら当然することをしないで…
【接続】
名詞 + も + 動詞(ない形)で …
名詞 + も + 動詞(ない形)ないずに…※
動詞(ます形)ます + もしないで
動詞(ます形)ます + もせずに
※「~ずに」の形の時、注意すること!
基本的に『動詞(ない形)ない+ずに』の形だが、「する」だけスペシャルで『せずに』(×しずに)となる。
【例文】
①彼は、挨拶もしないで(挨拶もせずに)帰ってしまいました。
②あの人は、この大雨の中、傘もささないで(傘もささずに)歩いています。
③昨夜は疲れていて、歯を磨きもしないで(磨きもせずに)寝てしまいました。
④彼は手を洗いもしないで(洗いもせずに)料理を始めました。
【ポイント】
- 「普通なら~するのに、最低限の~さえしないで」という話者の不満の気持ちを表す表現。
【練習】
例)夫は風邪を引いているのに…?
→ 夫は風邪を引いているのに、( 例:薬も飲まないで(飲まずに)仕事しています )。
1)日曜日なのに…?
→ 日曜日なのに、_________。
2)ぶつかったのに…?
→ ぶつかったのに、_________。
3)自分の仕事じゃないのに…?
→ 自分の仕事じゃないのに、_________。
4)テストの前なのに…?
→ テストの前なのに、_________。
解答例
1)休みもしないで(休みもせずに)仕事しています。
2)謝りもしないで(謝りもせずに)通り過ぎました。
3)文句も言わないで(文句も言わずに)しています。
4)勉強もしないで(勉強もせずに)遊んでいます。
「~もしないで(~もせずに)」という形を使って、文章を一つ作ってみましょう!