【導入文】
①あなたが帰って来なくて、どんなに心配したことか。
息子が遊びに行ったまま、
夜になっても帰ってきません。
母親は心配しています。
「事故に遭っていないかな…。
道に迷っていないかな…。
悪い人に会っていないかな…。」
その時、
「ただいま~…」
息子が帰ってきました。
母親はすごく心配しました。
息子に言います。
「今、何時だと思っているの?!
あなたが帰ってこなくて、すごく心配しましたよ!」
→ あなたが帰ってこなくて、どんなに心配したことか。
②ペットが死んで、どれほど悲しかったことか。
友達と話しています。
「先週、15年飼っていたペットの犬が死にました。
私は犬が大好きで、家族のような存在でした。
毎日泣きました。
ペットが死んで、本当に悲しかったです。」
→ ペットが死んで、どれほど悲しかったことか。
③何度彼を注意したことか。
私は先生です。
ほかの先生と話しています。
「学生の田中さんは毎日遅刻します。
そのたびに私は注意します。
でもまた、今日も遅刻してきました。
はぁ…。
私は何度も何度も彼を注意しましたが、
彼はまた遅刻したんです。」
→ 何度彼を注意したことか。
【意味】
とても~、すごく~、何度も~、何年も~(感嘆・強調)
【接続】
な形容詞 だ な
疑問詞 ※ + い形容詞(辞書形) + ことか。
動詞(た形)
疑問詞にはよく「どんなに」「どれほど」「なんと」「何度」「何年」が使われます。
【例文】
①日本の大学に合格できたら、どんなに嬉しいことか。
②信じていた友達に裏切られることは、どれほど辛いことか。
③留学中ホームシックになって、何度国に帰りたいと思ったことか。
④この資格を取ろうと決めてから、何年準備したことか。
【ポイント】
- 「それが、どのぐらいの程度か言葉では表せないぐらい、すごく~だ」と言いたい時に使う。
- 書き言葉「~ことか」
話し言葉「~ことだろう」「~ことでしょう」 - 疑問詞の使い分け
「どんなに」「どれほど」:程度
「何度」 :頻度
【練習】
最後に「~ことか」を使って、会話の練習をしてみましょう。
解答例
・Q: 皆さんにとって幸せなことは何ですか。
→ 休みの日に一日中ベッドでゴロゴロすることは、どんなに幸せなことか。
Q: 皆さんにとって辛いことは何ですか。
→ 告白して何度も振られることは、どんなに辛いことか。