【導入文】
①嬉しいことに(は)、N2に合格しました。
友達と話しています。
「聞いてください!
私、最近とても嬉しいことがあったんですよ。
なんと、N2に合格しました!」
自分が嬉しいと感じたことを強調して話します。
→ 嬉しいことに(は)、N2に合格しました。
②悲しいことに(は)、恋人に振られてしまいました。
友達と話しています。
「ちょっと、聞いてください。
昨日とても悲しいことがありました…。
恋人に振られてしまいました。」
自分が悲しいと感じたことを強調して話します。
→ 悲しいことに(は)、恋人に振られてしまいました。
③ラッキーなことに(は)、道でお金を拾いました。
友達と話しています。
「ねえねえ、聞いてください!
さっき、とてもラッキーなことがあったんです。
道でお金を拾いました!」
自分がラッキーだと感じたことを強調して話します。
→ ラッキーなことに(は)、道でお金を拾いました。
【意味】
とても~なことがあったんですが…(話者の感情を先に話す)
【接続】
動詞(た形) +ことに(は)、~
な形容詞(辞書形)だな +ことに(は)、~
い形容詞(辞書形) +ことに(は)、~
【例文】
①嬉しいことに、今日は宿題がありません。
②悲しいことに、スマホをなくしてしまいました。
③驚いたことに、リンさんはN2に満点で合格したそうです。
④残念なことに、マイクさんは来月帰国するそうです。
【ポイント】
- 話者がそれについて感じた気持ちを強調して言うときに使う。
- 「ことに(は)」の前には必ず『感情を表す言葉』がくる。
『感情を表す言葉』は限定される。
★よく使う言葉
<動詞>驚いた、びっくりした、あきれた、困った
※例外)た形ではないが「信じられない」も使える
<な形容詞>残念な、不思議な、ラッキーな、ショックな
<い形容詞>嬉しい、悲しい、面白い、悔しい、ありがたい - 「~ことに(は)」の「は」は言わないことが多い。
- 少し書き言葉的な表現。
- 後件に意志表現は使えない。
例)×ラッキーなことに、私も道でお金を拾いたい。
×嬉しいことに、来月日本へ旅行しようと思う。
【練習】
下線__に入る言葉を考えて、文章を完成させましょう。
最後に「~ことに(は)」を使って、会話の練習をしてみましょう。
解答例
・A:マイクさん、どうしたんですか。
B:悲しいことに、どこかに鍵を落としてしまったんです。
A:本当ですか。大変ですね。
今から一緒に探しに行きましょう。