【導入文】
①お皿を運ぶくらい(ぐらい)、自分でしなさい。
お母さんは料理を作ったり、
洗濯をしたりして忙しいです。
でも、子供は何もしません。
子供は食べた後のお皿を片づけません。
お母さんは子供に言います。
「お皿を運ぶことは簡単なことだから、
自分でしなさい。」
→ 「お皿を運ぶくらい(ぐらい)、自分でしなさい。」
②英語の挨拶くらい(ぐらい)、誰でもわかります。
皆さん、英語で『こんにちは』は何ですか。
『Hello』ですよね。
じゃあ『ありがとう』は何ですか。
『Thank you』ですよね。
英語の挨拶は簡単なことだから、
誰でもわかります。
→ 英語の挨拶くらい(ぐらい)、誰でもわかります。
③1分遅れたくらい(ぐらい)で、そんな怒らなくてもいいのに…。
朝9時から仕事です。
でも、今日は9時1分に会社に着きました。
1分遅刻してしまいました。
すると、上司はすごく怒りました。
私は1時間説教されました。
その時、私は心の中で思いました。
(確かに遅刻は悪いことですけど、
たった1分ですよ?
そんな小さいことで、
怒らなくてもいいのに…)
→ 1分遅れたくらい(ぐらい)で、そんなに怒らなくてもいいのに…。
【意味】
簡単だと思うこと、小さいこと、大したことじゃないこと(軽視の気持ち)
【接続】
動詞(普通形) +くらい(ぐらい)~
い形容詞(普通形) +くらい(ぐらい)~
な形容詞 (普通形)だ な +くらい(ぐらい)~
名詞 (普通形)だ +くらい(ぐらい)~
【例文】
①英語は下手ですが、挨拶くらい(ぐらい)はもちろんできます。
②料理はほとんどしたことがありませんが、ラーメンくらい(ぐらい)は作れます。
③日本語を勉強し始めたばかりですが、ひらがなくらい(ぐらい)は書けます。
④テストの成績が悪かったくらい(ぐらい)で、落ち込まないでください。
⑤一度上司に叱られたくらい(ぐらい)で、会社を辞めるのは良くないですよ。
【ポイント】
- 「くらい」と「ぐらい」どちらでもOK!
- 後件には「大したことではない・容易(簡単)だ・問題はない」といった内容がくることが多い。
例1)この荷物を運ぶくらい、大したことではありません。
例2)挨拶ぐらいの簡単な英語しか話せません。
例3)ペンを忘れるぐらいのことは、特に問題ありません。
「くらい(ぐらい)」には、程度を表す意味もあるので、一緒にチェックしておきましょう!
【練習】
下線__に入る言葉を考えて、文章を完成させましょう。
1)(田中さんは一人暮らしをしていますが、家事が一人で全然できません。田中さんに言います。)
→「________ぐらいはできた方がいいですよ。」
2)(日本へ来て、半年がたちました。日本語はまだ下手ですが、日本の生活には少し慣れてきました。)
→「________ぐらいはできるようになりました。」
3)(妹が家に帰ってきました。疲れているようで、そのまま寝ようとしています。妹に言います。)
→「________ぐらい________。」
4)(友達が恋人とけんかして、とても落ち込んでいます。友達に言います。)
→「________ぐらいで________。」
5)(同僚が悩んでいます。)
同僚:今朝、上司が挨拶をしてくれませんでした。嫌われているかもしれません…。
→「________ぐらいで________。」
解答例
1)洗濯/掃除/料理
2)一人でレストランへ行く
3)顔・洗いなさい
4)恋人とけんかした・落ち込まないでください
5)挨拶をしてくれなかった・嫌われているとは思えませんよ
最後に「~くらい(ぐらい)」を使って、例文を一つ作ってみましょう!!